世界の中枢には霧が立つ

ホワイトハウスから3ブロック。官庁街の最中で国際関係を勉強中。

アメリカで保険を使って眼鏡を買う

冬期セメスター始まって早々眼鏡を壊してしまい、米国で新しく作ることに。

幸運にも大学に強制加入させられた保険が適用されたので、自己負担は驚愕の0ドルで済みました。

 

とはいえ保険が適用されるまで一通りゴタゴタが有ったので、将来似た状況に遭った時のために、ここに経緯を書いておきます。

驚きの自己負担0割

オバマケアで導入された規則の一つに19歳未満の人への視力検査の保険適用があったらしく、大学が契約していた保険のパンフレットにも(最後の方に小さく)その旨の記載がありました。

年一回の視力検査と、視力矯正具の作成を0%負担で受けられるとのこと。

ネットワークに加入している眼鏡屋を探す

ならばと、保険会社のサイトからネットワーク内の眼科医/眼鏡屋を探すことに。しかし、このサイトが非常に使いにくい代物でした。

そこで、保険会社に「眼科どうやって探すの」とメールを送ったところ、数時間で返信が。

わざと見つけにくくしてるんじゃないかと疑うくらいわかりにくい手順に従い、無事ネットワーク内の Optometrist を発見。

食い違う主張 (前編)

眼鏡屋にいってから「自己負担5割です」って言われそうな予感がしたので、再び「Pediatric Vision Routine Care のカバレージ100%だよね?」というメールを送信。

すると、今度は「You do not have vision as part of your medical. But you are eligible for [the discount program]」と、心なしか半ギレ気味のメールが。

ここでもう面倒になってきたので、「割引が効くだけまし」ってことで自己負担で眼鏡作ろうかと思い、視力検査しに眼科へ。

念のため、「私が19歳未満だと知ってての返答ですか?」とのメールを送信。

自己負担での視力検査

割引プログラムの情報は店側でもスムーズに確認できた様で、視力検査+眼鏡の処方箋を$45で貰いました。レシートを見ると、自己負担10割だと$200くらいかかったみたいです。

割引が効くにせよ、眼鏡を自己負担で作れるほどの持ち合わせがなかったのでとりあえず処方箋だけもらってその日は帰宅。

食い違う主張 (後編)

その後保険会社から、「Please accept our apologies, as apparently your date of birth was overlooked and you were provided with the wrong information.」との謝罪が。

やっぱり100%保険適用されると知り、視力検査してもらった(眼鏡屋併設の)眼科へ再び。

しかし、眼鏡屋側のシステムでは割引プログラムの情報しか出てこなかったらしく、保険会社に電話で問い合わせてくれることに。

まず電話したのが、保険会社の Vision Insurance 部門で、やはり割引プログラムのみの適用との説明。

次に電話したのが、保険会社の健康保険部門。長ーい保留の後、”medically necessary"な人には、デダクティブルを超えた後、80%カバーとの説明。

眼鏡屋の担当者の方にも事前に謝罪メールを見せていたので、保険会社側の説明と食い違ってることを、彼女もすぐに理解してくれました。不明瞭な説明と保留の繰り返しでイライラし始めた様子で、

  • 眼鏡が「医学的に不可欠 (medically necessary)」な人なんて法定盲人くらいなものだ
  • ましてや子供の視力矯正のカバーを謳っておいてそんな条件では役に立たないし、正しい説明だとは到底思えない
  • そもそも話が違うじゃないか(ここで保険会社からのメールを音読し始める)

と一気にまくし立てていました。

 

するとそれが功を奏したのか、謝罪メール・パンフレット・契約書類と同じ内容の説明をようやくオペレーターから聞きだすことができました。レンズ・フレームの上限金額なし、自己負担もないとのこと。

ようやく眼鏡選び

保険の適用を確認した後、ようやく眼鏡選びに移ることができました。店員の方も親身になって一緒にフレームを選んでくれて、ようやく注文。レンズとフレーム合わせて$600程度のを選びました。

数日で届くらしいです。

結論

最初からパンフレットに書いてあった特典を受けるのにこうも苦労するとは思いませんでした。

面倒くさくなって実費で買おうかとも思いましたが、結果いい経験になった気がします。

ただ、どうせ全額カバーならもうちょっと高いブランドを置いてる眼鏡屋に行けばよかった、とちょっとだけ後悔・・・

 

それでも、健康保険に関しては遅れてると言われるアメリカで日本以上の特典を得られるというのは新鮮な発見でした。